コツブログ - 家づくり編 -

日々の暮らしを楽しみながら、自邸を建てるために勉強するブログ

木造の注文住宅の平米単価24.5万円が妥当なのかどうか、「無印良品の家」と比べてみた。

とりあえず迷ったら無印良品。というくらい、日本人の生活に浸透している(と思っている)ブランド、無印良品
我が家にも、スタッキングシェルフはじめいろいろな無印良品の製品があふれています。
そんな無印良品ですが、2004年から「無印良品の家」を発売しています。

2004年発売、「木の家」↓

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2007年発売、「窓の家」↓

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2014年発売、「縦の家」↓

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※全て無印良品の家から画像お借りしました。

 

「朝の家」もあったみたいですが、人気がなかったようで現在は販売していないです。
収納用品も充実してる無印良品、その家づくりの考え方が素敵すぎて、真似してみたいと思っています。
例えば、「住まいの単位を、統一しました」

大型の家具から収納用品にいたるまでモジュール(基本寸法)を統一しているのでバスケットやボックスは棚にすっぽりと収まり、その棚は他の家具と高さや幅がそろいます。そんな調和のとれた収納を背景に、住まい手は暮らしの個性を十分に発揮できます。(中略)
ただものを美しく収めるだけではなく、さまざまな発想を受け入れ、その魅力を引き出すのがモジュール。寸法の統一された収納からは、限りなく自由で豊かな表情をもつ、自分だけの住空間が生まれます。

我が家は、世界でたった一軒しかない。|無印良品の家

 モジュールの考え方は建築界でも有名で、日本建築で用いられてきた「尺」や、ル・コルビュジエの「モデュロール」などなど、いろいろと使われてきています。(モジュールについても、いつかまとめてみたいと思っています。)
「規格サイズ」ってなんだか惹かれます。
そんな無印良品でよく使われているサイズは、「75と86、37と26」だそうです。

モジュール(基本寸法)は昔から日本の住宅に使われてきた「尺」をもとに決めています。たとえばユニットシェルフの高さ175cm は鴨居やドアの高さを基準にしています。横幅86cm は、日本家屋の柱と柱の間の長さである一間(182cm)を基準にして、その半分(91cm)にゆとりを持って設置できるよう導き出された長さです。
収納用品の基本モジュールは37cmと26cm。ひと棚の内寸(横幅80cm)に2 等分、3 等分と均等に収められるサイズです。

我が家は、世界でたった一軒しかない。|無印良品の家

自邸を建てる時には、「我が家の基本寸法」を作ってみたいなと思いました。

というのは前置きでして、今回書きたかったのは前回計算してみた注文住宅・木造の「24.5万円/㎡」が 妥当なのかどうか、ということです。

 

無印良品の家の平米単価は?

無印良品の家は、建物価格が決まっています。価格表は、カタログを請求したらついてきました。
「構法の標準化と量産化によるコストダウンの研究も進められ」と書かれているので、同じ間取りを無印良品を通さずに建てるより(そんなことが可能なのかわかりませんが)安くなると思われます。
「外構工事・屋外付帯工事・家具等は含みません。」と書いてあったので、前回計算したところでいう、「本体価格」のみの価格だと思われます。

延床面積で希望の100㎡に近かったのは5間半×4間(延床面積99.36㎡)。
税込価格1,889万円なので、19.01万円/㎡

無印良品の家は吹き抜けがあるので、建築面積はどうしても大きくなってしまい、計算した土地面積で建てられる間取りは標準プランでは存在しなかったのですが、建築面積が一番小さいものでも計算してみました。
もらった標準プラン一覧表に書いていたものの中で、建築面積最小のものは、3間×5間半(延床面積81.97㎡)。
税込価格1,672万円なので、20.40万円/㎡。

国土交通省が公開している「住宅着工統計」の2016年度版では、木造の平均が19.1万円/㎡だったので、まさに平均くらいのようです。

 

無印良品の家は、全国統一価格なのか?

ここで、ふと疑問に思ったのは、国交省が出している着工統計では地域差があって、木造住宅では15.1万円(宮崎)〜19.3万円(神奈川)まで幅広く最大4.2万円の差が付いていました。
無印良品の家が全国統一価格なら、宮崎県で建てた人は損をして、神奈川県で建てる方がおトクなのでしょうか…?
カタログ化しているくらいなので統一価格だと思うのですが、機会があったら一度問い合わせてみたいと思います。

単純に疑問に思ったので、次回は東京単価で計算してみた家を、大阪単価に置き換えて計算してみます。

 

まとめ

「標準化と量産化によってコストダウン」した無印良品の平米単価は、20万円/㎡前後。
注文住宅はもう少し高くなるという予想なので、東京価格で24.5万円/㎡はまあまあ妥当なんじゃないでしょうか。

 

おまけ

宅建築家として超有名な伊礼智さんのブログに、参考坪単価が書かれていました。

* 坪単価(本体工事費)の目安 延床面積35坪程度で、
 木造の場合、坪100万円〜(本体工事のみ)。
  延べ床25坪程度ですと坪120万円(本体工事のみ)〜。

延床面積35坪:坪100万円=30.0万円/㎡
延床面積25坪:坪120万円=36.4万円/㎡

100㎡は30坪くらいなので、単純に中間値をとっても33.2万円/㎡。
あの上品な家を建てるには、やっぱりそれなりにお金がかかるみたいですね。

 

 

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ありがとうございました。